Came Back MordecaiMt.Fuji,Hawk and Aubergine

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2010 年間ブックレビュー 14:29

昨年読んだ本の感想です。ときどき「今年」と出てきますが「去年」と置き換えて読んでください。もう直すのとかめんどい。

  • 『坂の上の雲』〈3〜8巻〉 司馬遼太郎(著)
    明治。徳川幕府は倒れ、近代国家を掲げた新政府が誕生し新しい日本は生まれた。そうして生まれたばかりの日本を本当の意味で自立させた濃密な期間だったように思う。はっきりと言えるのは日露戦争で、もし仮に日本が敗戦をしていたら明治という時代はほとんど30年ほどしか無かったであろうし、同時にそれはこの国の消滅を意味した。まさに日露戦争とは民族の存亡を賭けた戦争であったわけである。
    子規の死から、日露戦争突入、203高地、日本海海戦、終戦までの3巻から最終巻。
    今年はほとんどこれしか読んでないけれど、明治時代初期、日清、日露戦争を秋山兄弟、正岡子規、等と共に過ごした様な感覚を得られた事は何にも代え難い読書体験だった。
    この国がもっとも困難だった時代に命を削り眩しく輝いていた人々に、時代を超えて是非触れて欲しい。
  • 『ジョーカー・ゲーム』 柳広司(著)
    大日本帝国陸軍 D機関(スパイ養成所) 第二次世界大戦時、暗躍した日本人スパイ達の物語。スパイミステリー。
    5話収録される短編集。面白いです。一気に読ませてくれます。続編「ダブル・ジョーカー」も期待。ちなみにフィクションです。
  • 『森に眠る魚』 角田光代(著)
    育児を通して出会った5人の母親達。嫉妬やねたみ。虚栄。
    今流行の女子会なんかはこういうどろどろしたのが根底にあるんじゃあないかと、ふとそんな想いが頭をよぎった。
    女子の団体っておっかない。でもいい匂いとかするんだよ!(きっと)
  • 『神様のカルテ』 夏川 草介(著)
    著者は現役のドクターなのかな?経歴には「長野県の病院にて地域医療に従事」とあるし。
    良いと思う。清々しくてちょっと泣けるし。お医者らしい、けれど嫌みの無い説得力には好感が持てた。ただ森見登美彦調でなくても良かった気がする。あと続編はただ2(ツー)が付いただけで、なんか惹かれない。
  • 『天地明察』 冲方丁(著)
    はいベスト来ました。今年のベストです。「吉川英治文学新人賞」「本屋大賞」ダブル受賞は伊達じゃあないね。
    江戸時代にあった暦法を改める事業、すなわち改暦事業の物語。史実。
    平たく言うと使ってるカレンダーに矛盾が生じて来たからちゃんと作り直そうよってハナシ。作り直すと言ってもまぁ簡単な作業ではないのだけれど、正直これほどまで胸が熱くなり心が震えるとは思わなかった。
    歴史小説ならではの読み辛さも無く、数学と囲碁を軸に物語が展開していく様が実に面白い。

続きます。

  • 『早大院生と考えた文章がうまくなる13の秘訣』 近藤勝重(著)
    うまくなるというか、洗練された文章にする為のTipsという印象。もともとある程度文章を書ける人には良いと思う。
    まぁでもこういうのは何度も読み返さないとダメだね。
  • 『阿修羅ガール』 舞城王太郎(著)
    めずらしく再読した一冊。
    やっぱ面白いなー。面白いというかなんだろ?コレ。
    この魅力を伝えるのはなかなか難しい。
    人に勧めるにはちょっと躊躇、他のまっとうなやつ数冊のなかに一冊混ぜて勧めたい。
    うん。そんなカンジ
  • 『悪人』 吉田修一(著)
    前出の「森に眠る魚」と通じるテーマ。人間の弱くて残酷な部分を見つめる物語。ストーリーに救いは無いけど読んだ人が小さな光を感じられたら、それが救いかもしんない。映画も観たけど本の方がテンポが良いというか、スピード感があったように感じた。いや映画の方も良くがんばった方だと思う。
  • 『終末のフール』 伊坂幸太郎(著)
    数年後に地球は滅亡すると確定された世界での出来事。秩序やモラルはすっかり崩壊しているのに、確実な終末へうつむかずに淡々と日々を重ねて行く登場人物たち。気持ちの良い作品でした。
  • 『魍魎の匣』 京極夏彦(著)
    知ってはいるけど、京極は講釈が長くてややこしいわー。って思うけどああいう部分に京極夏彦の麻薬物質が存在するんだろうね。
    今回の主役は不器用でまっすぐ。口は悪いが性根の優しい木場刑事。木場がピュアなんだよー。
  • 『悪の教典』上巻・下巻 貴志祐介(著)
    サイコパスの書き方が秀逸なのは相変わらず。けれどこの人にはそれ以上のものを期待しちゃうんだよ。そういう意味では「黒い家」や「青の炎」の方が好きです。
  • 『アンダーグラウンド』 村上春樹(著)
    以下は出版社内容紹介より

    1995年3月20日の朝、東京の地下でほんとうに何が起こったのか。同年1月の阪神大震災につづいて日本中を震撼させたオウム真理教団による地下鉄サリン事件。この事件を境に日本人はどこへ行こうとしているのか、62人の関係者にインタピューを重ね、村上春樹が真相に迫るノンフィクション書き下ろし。

    そして以下に文中から引用するのは、当時、営団地下鉄に勤務しサリンの被害に遭われた駅員さんの言葉。

    オウムみたいな人間たちがでてこざるを得なかった社会風土というものを、私は既に知っていたんです。それはモラルの問題です。駅の掃除をしていると、今掃き終えたところにひょいとタバコやごみを捨てる人がいるんです。自分に与えられた責任を果たすことより、他人の悪いところを見て自己主張する人が多すぎます。

    事件のさなか、倒れている人を介抱したり、また地上に抱きかかえ運んだ人たちもいた。それが原因でサリンガスを吸い込んでしまった人もいる。自分の身を守るために他者との関係を作りたがらない社会的風土で、そういう尊い行為が行われていたことに希望を見いだせていけたらと思う。
  • (・e・)(・e・)(・e・)

    例によって2012年関連、オカルト関連の書籍も少々たしなんでおりますが、ここでは割愛します。
    興味のある人は個人的に聞いてくださいまし。
    以上、そんなかんじでしょうか。
    新年の出だし。レビューともなんとも言えない長文に、最後まで読んでくれたあなたに感謝!!

| 文中より抜粋 | comments(2) | trackbacks(0) | posted by takk
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Comment








あけましておめでとさんです。
年明けに書評が来たね。
『森に眠る魚』が気になるけどテーマがリアルすぎるところが読むべきか悩むな・・。
『終末のフール』は途中まで読んで行方不明になってるからちゃんと探して最後まで読む気になったよ。
posted by tko | 2011/01/03 4:48 PM |
読んでくれてありがとう。
今年もよろしくです。

「終末の…」はサクッと読めて面白いと思うよ。
ライト過ぎて読後に残るものは少ないかもしんないけど。
posted by takkn | 2011/01/04 9:18 AM |
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